新居浜協立病院は、住民たちの命と健康を守ってくれる自分たちの病院を建設しようというこの地域に暮らす人々の運動で、1952年(昭和27年)平和診療所として開設されました。 当院は、現在 99床(地域包括ケア病棟46床、医療療養病棟53床)の小さい病院ですが、 4名の常勤医を有し、内科的疾患を中心に、患者様を総合的に診る診療を行っています。また、訪問診療(往診)も積極的に行うと同時に、通所リハビリテーション(デイケア)、訪問看護も積極的に取り組み、医療と介護の切れ目のない運営を行っています。
当院は、2021年6月より健診専任の医師を配置し、健診や人間ドックなどの健康予防活動の分野も強化しました。
当院は、愛媛医療生活協同組合が運営する病院です。患者・利用者・医療生協組合員の「いつまでも健康でいたい」「病気を早く発見してほしい」「住み慣れた地域で病気になった後も暮らし続けたい」などの要望に応えるために、日々奮闘しています。
当院は、誰もが平等に医療を受けられるように、どんなに厳しい経営状況であっても、一貫して「差額ベット料」は頂かず病棟を運営しています。また、経済的な理由によって医療を受けられる権利が制限されることのないよう「無料低額診療事業」を行っています。
当院は、地域の皆様が安心して在宅療養できるよう「機能強化型在宅支援病院」として、リハビリテーション機能を強化した「地域包括ケア病棟」を有しています。総合病院で急性期の医療が終了した患者様など、リハビリテーションの継続が必要な方々や自宅療養に向けた環境調整のお手伝いが必要な方々を、多く紹介いただいています。「機能強化型在宅支援病院」として地域を支えていただいている開業医の先生たちとも連携し、病気になっても住み慣れた地域で安心して住み続けられるお手伝いをいたします。
当院は、これからも、地域に根付き、その時々の医療問題にも積極的に取り組みながら、日常の診療活動と、地域の人々の暮らしと健康、平和を守る活動を地域の人々を共同して取り組んでいきたいと考えています。
今後とも、お力添えをよろしくお願いします。
院長 大木早人
愛媛医療生活協同組合 品質方針
私たちの職場は、地域の組合員が出資・運営・利用する病院・診療所・事業所です。
私たちは組合員・地域住民とともに「健康・安心・協同のまちづくり」をすすめる視点から、医療・福祉活動をすすめます。また、無差別平等の医療を追求し、ノーマライゼーションを実現できる地域社会づくりをめざします。
病院名 | 愛媛医療生活協同組合 新居浜協立病院 |
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住所 | 〒792-0017愛媛県新居浜市若水町1-7-45 |
TEL | 0897-37-2000(代表) |
FAX | 0897-37-1893(総務) |
診療科目 | 内科、消化器内科、循環器内科、呼吸器内科、放射線科、リウマチ科、リハビリテーション科、心療内科・精神科、整形外科 |
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病床数 | 99床 個室23室、2人部屋13室、3人部屋2室、4人部屋11室 (個室も含め、差額室料は一切いただいておりません) |
病棟施設基準 | 地域包括ケア病床(46床) 医療療養病棟(53床) |
リハビリ基準 |
脳血管疾患等リハビリテーション料(Ⅱ) 運動器リハビリテーション料(Ⅰ) 呼吸器リハビリテーション料(Ⅰ) |
介護事業 | 通所リハビリテーション(デイケア) |
施設認定 |
日本消化器内視鏡学会指導連携施設 |
併設事業所 | 協立在宅ケアセンター (居宅介護支援事業所、訪問看護、訪問介護) |
1952年 (昭和27年) |
9月16日 | 新居浜市徳常町に平和診療所開院 |
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1953年 (昭和28年) |
6月30日 | 新居浜健康生活協同組合設立総会 |
8月 1日 | 平和診療所、新居浜市東町(港町)に移転 | |
1955年 (昭和30年) |
5月22日 | 全日本民主医療機関連合会(全日本民医連)へ加盟 |
1956年 (昭和31年) |
10月 | 平和診療所の名称を組合診療所に改称 |
1957年 (昭和32年) |
4月 | 組合診療所、新居浜市若水町(現在地)に移転・新築落成 |
1960年 (昭和35年) |
1月 | 組合診療所を再び平和診療所に改称 |
1963年(昭和38年) | 5月26日 | 日本生活協同組合連合会(日本生協連)に加盟 |
1964年 (昭和39年) |
5月11日 | 協立病院開院 平和診療所を病院化 |
1970年 (昭和45年) |
6月 | 岩鍋地区住民の健康診断実施。これを契機に公害追放運動活発化 |
1974年 (昭和49年) |
10月 | 北海道勤労者医療協会からの支援により、衣川義隆医師赴任 |
1977年 (昭和52年) |
11月 | 衣川・永瀬医師ら、振動病で「東予地区振動障害者友の会」代表と新居浜労働基準監督署交渉、21名の振動病労災認定を勝ち取り、全国的に大きな影響与える |
1980年 (昭和55年) |
11月 | 三生協合併(新居浜健康生活協同組合、中予医療生活協同組合、伊予医療生活協同組合)し、愛媛医療生活協同組合設立 |
1981年 (昭和56年) |
3月 | 定款変更により、名称変更 新居浜健康生活協同組合 → 愛媛医療生活協同組合 協立病院→ 新居浜協立病院 |
1982年 (昭和57年) |
4月 | 振動病についての疫学調査をはじめる |
5月23日 | 愛媛県民主医療連合会(愛媛民医連)結成 | |
1992年 (平成 4年) |
4月 | 病理科開設 |
1994年 (平成 6年) |
7月 | デイケア認可 |
1996年 (平成 8年) |
4月 | 精神科開設 |
1997年 (平成 9年) |
3月 | 病院に併設して、若水訪問看護ステーション開設 |
2000年 (平成12年) |
5月 | 新居浜協立病院起工式 |
2001年 (平成13年) |
1月 | 病院併設して、若水ケアステーション開設 |
2002年 (平成14年) |
1月 | 新居浜協立病院竣工 |
2007年 (平成19年) |
2月 | 病床数111床から99床、一般病床46床、医療療養型病床53床へ |
2010年 (平成22年) |
9月 | 無料低額診療事業開始 |
2012年 (平成24年) |
4月 | 重度認知症患者デイケア(医療保険)から通所リハビリテーション(介護保険)へ |
2018年 (平成30年) |
4月 | 地域包括ケアを26床から46床へ、一般病棟を地域包括ケア病棟へ変更 |
●お車でお越しの方
・新居浜駅から車で約10分
・新居浜ICから車で約30分
●バスでお越しの方
・新居浜駅から、伊予鉄バス[新居浜特急 新居浜特急線(共同運行)JR松山駅前]乗車(約5分)し、
「新居浜市役所前」で下車後、徒歩約15分
地域のひとびとが、それぞれの健康・医療とくらしにかかわる問題をもちより、組織をつくり、医療機関をもち、運営し、それらを通して、その医療機関に働く役・職員・医師をはじめとした医療専門家との協同によって、問題解決のために運動する、生協法にもとづく住民の自主的組織です。
日本生活協同組合連合会医療部会は「医療生協の患者の権利章典」「医療生協の介護」を策定し、事業と運動の質を高めてきました。これらの活動を引きつぎ、2010年日本医療福祉生活協同組合連合会(医療福祉生協連)が発足しました。
医療福祉生協は、いのちとくらしを守り健康をはぐくむ事業と運動を大きく広げるため、これらの成果を踏まえ、医療福祉生協連の設立趣意書の内容を基本にして 「医療福祉生協のいのちの章典」(いのちの章典)を策定します。
「いのちの章典」は、憲法をもとに人権が尊重される社会と社会保障の充実をめざす、私たちの権利と責任を明らかにしたものです。
医療福祉生協は、地域のひとびとが、それぞれの健康と生活にかかわる問題を持ちよる消費生活協同組合法にもとづく自治的組織です。医療機関・介護事業所などを所有・運営し、ともに組合員として生協を担う住民と職員の協同によって、問題を解決するための事業と運動を行います。
私たちは、近代市民社会の大原則であり、日本国憲法の基本理念である主権在民の立場にたちます。私たちは、憲法13条の幸福追求権や9条の平和主義、25条の生存権を実現するため、主権在民の健康分野の具体化である健康の自己主権を確立します。
私たちが大切にする健康観は「昨日よりも今日が、さらに明日がより一層意欲的に生きられる。そうしたことを可能にするため、自分を変え、社会に働きかける。みんなが協力しあって楽しく明るく積極的に生きる」というものです。
私たちは、この価値と健康観にもとづき、医療・介護・健康づくりの事業と運動をすすめ、地域まるごと健康づくりをめざします。
ともに組合員として生協を担う私たち地域住民と職員には、いのちとくらしを守り健康をはぐくむために、以下の権利と責任があります。
私たちは、知る権利、学習権をもとに自己決定を行います。
私たちは、個人情報が保護されると同時に、本人の同意のもとに適切に利用することができるようにします。
私たちは、安全・安心を最優先にし、そのための配慮やしくみづくりを行います。
私たちは、必要な時に十分な医療・介護のサービスを受けられるように社会保障制度を改善し、健康にくらすことのできるまちづくりを行います。
私たちは、主体的にいのちとくらしを守り健康をはぐくむ活動に参加し、協同を強めてこれらの権利を発展させます。
病気やくらしの問題などを気軽に相談できます。夜間や休日の時間外診療など、基本的には組合員さんへの対応とさせていただいています。
保険診療外の部分で、組合員価格を設定、利用していただきやすくなっています。
「健康で長生き」の願いを実現できる取り組みや、ボランティア、助け合い活動など、
新たな出会いや、あなたの力が役立つ場がたくさんあります。
健康情報や診療案内、料理レシピ、文芸欄など、役に立ち参加できる情報が満載です。
医療生協は、「元気で長生きをするために、自分や家族の健康づくりをすすめたい。いざという時、安心してかかれる病院がほしい」こんな思いの人たちが「出資金」を出し合い、運営に参加している組織です。地域の組合員とともに、健康づくり、健康チェック、健康班会、子育て支援班会、保健講座などの取り組みを行いながら、医療・介護サービスを提供しています。
医療生協では「いのち章典」をかかげています。身体の情報や治療方針、薬や検査、手術の内容にいたるまで、当事者として納得しあえるところまでやさしく説明します。どのように病気と向き合うか患者自身が決める、それが基本です。医療の質は患者の満足ではかるものであることを、日々の医療、保健活動のなかで確かめ、深めています。
ここにかかげた「いのちの章典」の一つひとつは、組合員のみなさんといっしょに実践し、討議をかさねたもので、どなたにも共感していただけると思います。
医療生協は、日常の保健・医療活動や社会保障への運動にも、この「いのちの章典」を貫き、自治と参加・協同の医療をすすめています。
愛媛医療生協全体で、2003年8月15日にISO9001の認証を取得しました。
ISO9001は、提供するサービスの品質を継続的に改善していく仕組みを持っていることを証明する国際的な規格です。安全・安心の医療・介護サービスの提供のために、日々改善の努力を行っていきます。
新居浜協立病院は2003年8月、ISO9001国際規格を認証取得しました。 | ![]() |
私達は顧客満足を軸に、安全・安心を重視した医療・介護サービスを行っています。 質の向上を目指し、とどまることなく継続し続ける仕組みがISO9001です。 この仕組みを利用し、常に改善に向け努力することで、患者・利用者様に満足していただける医療・介護サービスの提供をめざします。 |
1. | 患者・利用者の知る権利、自己決定権、学習権、及びプライバシーをまもります。 |
2. | その時代の専門的技術や知識を学び、医療の安全・安心を重視します。 |
3. | 常に、患者・利用者の声に耳を傾け、その評価を私たちの成長のバロメーターとします。 |
4. | 必要な医療・福祉が受けられるように、患者・利用者とともにたたかいます。 |
5. | 安心して住みつづけられるまちづくりをめざして、保健・医療・福祉のネットワークづくりを重視して、組合員の協同、地域医療・福祉機関との連携をすすめます。 |
・愛媛医療生協 | http://www.ehime-med.or.jp/ |
・愛媛生協病院 | http://seikyo.ehime-med.or.jp/ |
・日本生協連 | http://jccu.coop/ |
・全日本民医連 | http://www.min-iren.gr.jp/ |
・愛媛民医連 | http://www.e-min-iren.jp/ |
・若水&松山ハロー薬局 | http://www.hello-pha.jp/ |